現役リラクゼーションセラピストのあいふるです。今回は長年言われ続けている「マッサージチェアと人間どっちがいいの?」問題について書いていきます。
注意※一個人の意見なので参考程度にお願いします。
まず「マッサージチェア」とは?
家電量販店の美容・ヘルスケア家電によく置いてある大型家電で値段は安くても10万、高級なタイプだと50万と価格差が激しいジャンル。名前の通り疲労回復や筋肉の疲れ、こりを軽減する効果があり、医療機器として認証されているものもあります。機種によって機能は変わりますが、大体がもみ玉やエアバッグなどが内蔵され、座るだけで肩、背中、腰、脚など全身の筋肉をほぐしたり、血行を促進したりする椅子型の機械です。
マッサージチェアと人間の比較
簡単ですがマッサージチェアと人間の利便性の比較を表にしてみました

心身両方のリラックスや細やかな対応は人間の施術が向いているようです
マッサージチェアを使っているお客様の声とセラピストの本音
私のお店では何人かのお客様が自宅にマッサージチェアを持っていたり、外出先で利用したり意外と使い心地を教えていくれる方が多いです。お話を聞くと以下のことがわかってきました
マッサージチェアの良いところ
- 好きなときに好きなだけ使える
自宅にあれば、予約も移動も不要で、疲れたときにすぐリフレッシュでき、お好みの時間だけ利用できます。
- 安定したマッサージ
プログラム通りに一定のリズムや強さで施術してくれるので人の手よりムラがありません。 - 多機能モデルが豊富
揉み、叩き、指圧、エアバッグ圧迫、ヒーター、ストレッチなど、多彩な機能が搭載されている機種もあります。 - 長期的にはコストを抑えられる
初期投資は高いですが、頻繁に整体やマッサージに通うより経済的になるケースも。
例 60分4500 円のコースを受けている人が20万のマッサージチェアを購入した場合
200000÷4500=44.4回
約45回からセラピストに受けるコース料金を上回る(あくまで値段と回数のみの計算なので厳密には違ってきます)
マッサージチェアのデメリット
- 購入費が高い
高性能モデルは数十万円以上することもあり、気軽には手を出しづらいです。 - 場所をとる
大型の製品が多く、設置スペースや部屋のインテリアとの調和も必要です。使わなくなると物置化する場合も。搬入時の組み立てにかなり苦労させられることも。 - メンテナンスと処分が面倒
機械なので故障や定期的な点検が必要な場合があるだけでなく、処分するときにどうしても運び出し等の費用が掛かってしまう。 - 施術がワンパターン
体格や筋肉の状態に完全には合わせられず、ピンポイントな深部のコリには届かないこともあります。また、椅子型がほとんどのため鎖骨回りや腕の筋肉のアプローチができない - 稼働時の音が気になる
モーター音や駆動音が意外と大きく、隣の部屋の配慮も必要。 - 持病への配慮が必要
椎間板ヘルニアなどの場合、使用が適さないこともあるため注意が必要です。
セラピストの視点から
ぶっちゃけ、マッサージチェアは頭や首、鎖骨回りの筋肉、二の腕、臀部など細かい部分のアプローチがまだまだ苦手です。そういった点から見るとセラピストのオーダーメイドの施術が現段階では勝っています。ただAIの発達により今後マッサージチェアが進化して背面、正面もできるようになればセラピストは不要になるでしょう。
当分は来ないでしょうけど。
マッサージチェアに向いている人、お店の施術が向いている人
以上を踏まえ、それぞれ向き不向きについてまとめていきます。
現役セラピストの私の視点から、マッサージチェアに向いている人は以下の生活スタイルの人
- お金はあるが時間がない人→仕事がいそがしい社会人に特におすすめ
- 家にマッサージチェアを置くスペースがあること→持ち家推奨か、まるまる一部屋マッサージチェア用の癒し空間だお尚良し
- マッサージチェアを清潔に保てること→長く安全に使うために必要
- 処分のことまで考えれる人→使わなくなったとき、置物化しないよう日常的に利用することを心がけて
次にお店の施術が向いている人
- マッサージを受けたことが無い→セラピストに質問することで不安が解消
- どこが疲れているかわからない→疲れている場所を教えてもらうことでセルフケアできるようになる
- 人と話して癒されたい→愚痴や相談することも大事な休養・ストレス発散
- 頭皮や首を揉んでもらいたい→機械では触れないデリケートなゾーンも人間なら可能
まとめ
マッサージチェアと人間、どちらもメリットデメリットがあり、それぞれのライフスタイルに合わせて使い分けるのが重要だと私は思っています。
大事なのは「使いこなす」ことではなく「疲れを癒す」こと。
この記事を見て、自分に合った体のケアの方法が見つかれば幸いです。
マッサージチェアより安価で肩と腰にアプローチできるものもあります↓
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